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見てもわかるように実在のバイクではありません。これは「第7章・爆破105」の中で出てきます。
舞台となるある町の地元のヤクザと南下してきたヤクザの抗争の中で、南下してきたヤクザ(流一家)の
幹部を殺したと嘘を吐いたチンピラが、流一家に追われる事になる。(実は射殺したのは飛葉)
飛葉は、そのチンピラのお母さんの息子への思いを察し、タクシーに乗せ逃亡させる。しかし、前日の雨で
ガケ崩れがあり通行止めになったため、それによって流一家の追っ手に捕まる事を恐れ、飛葉が追おうと
するがバイクがない。しかし、チンピラが昔乗っていた壊れたバイクが納屋にあり、家が農家だったので
トラクターを発見。そこで、飛葉が壊れたバイクとトラクターを使って短時間で1台のバイクに仕上げたのが
上のバイクです。(前置きが長くなりました。)
チンピラのお母さんが納屋から壊れたバイクを持ってくるシーンが1カットあるのですが、そのバイクの絵を
見ると、クランクケースの雰囲気、2スト風エンジン、シリンダーブロックの雰囲気、時代背景からヤマハの
DT1ではないか?と考えました。ヤマハDT1は、1968年に登場したDTシリーズの第1号モデルです。
バイクの部品はフロント・タイヤ&ブレーキ、フロント・フォーク、フレーム、エンジン&周辺パーツ、チェーン
部分、リアサス等々使ってます。トラクターの部品はリア・タイヤ、サイレンサー、背もたれ付きシート、
ヘッドライト、ホーンブザー、リア・フェンダー等々ではないでしょうか。ニーグリップ用のパネルや
スイングアームもトラクターから流用したのかは定かではありません。エキパイの半分は何だか水道管を
利用して作ったような感じ・・・。農家なので、水をくみ上げたりするのに畑の周りに水道管がありそう?
そして、ガソリン・タンクは農業用のポリタンクではないでしょうか。
それにしても短時間でこんなバイクを作ってしまう飛葉って・・・凄すぎる!